Ryzenでパソコンを自作した。


・結局この構成で組むことにした。

・パーツの品定め編
PCを自作するためにパーツを品定めしていた。まずは部品の相性や性能のバランスを考えながらどういう構成にするのかという方向性を決める。パーツには需要と供給があり、相場は絶え間なく変化する。価格グラフを見つつ、いい感じの予算で収まるように考えるのが辛い。
スペックや規格、ベンチマークを調べたり、性能を比較したり、コストパフォーマンスについて考えたりするなどの行為がしんどい。しんどいのだけれども、楽しいような気もするし、ごめんやっぱりきつい。
心の中で様々な可能性に思いをはせているときが一番楽しいような気がする。パソコンを手に入れることが目的地では無くて、そこに至るまでの旅路こそが重要なのかも知れない。
金を出せるのなら、適当なBTOパソコンを注文すればいい。保証も付いている。自分で組み立てなくてもいい。どうしておれは苦しんでまでPCを自作しようとしているんだ……? そもそもなんで生きているんだ?という気持ちになってきた……。

・自作羅生門
当初の予定では古いPCから電源とHDDとケースを流用することで予算を安く抑えるつもりだった。ジャンクPCから使えそうな部品をはぎ取るのを、一部界隈では「自作羅生門」と呼ぶ。これを徹底し、メモリを16GBから8GBにし、SSDとケースの購入を控えれば25000円程度での自作も可能だったが、おれは性能を取った。裏面配線型のケースも触ってみたかった。
上記の自作羅生門と格安構成を組み合わせ、激安の血道を歩むのもまた一興だが、そこまでやる意味があるのかどうかはわからない。 そこまでやるぐらいならジャンクPCを買ってレストアした方がいい。

・組み立て編
Amazonからパーツが届いたので組み立て始める。自作スレで「数万円したCPUのピンを折ってしまって、金を無駄にしてしまった。」という話を聞いていたので、Youtubeの動画を見て予習をする。大丈夫かと思っていたら、やってみないとわからないことが多い。「埃よけのマスク」、「ねじを管理するためのピルケース」「薬を小分けにするビニールの小袋」などを用意しておいた方がはかどる。
初めての自作なので予想外のことが起こると考えた方がいい。まず最初に電源ユニットの規格を間違ったと勘違いして、マザーボードの取り付けをしくじってHDMI端子が金具と干渉する。しっかりと差し込んだはずのメモリだったが、実際には折る恐怖と隣り合わせの力を加えないとマザーボードに差し込まれない。中腰での作業のため、このあたりから腰が痛くなりはじめる。体勢を保ってられずにドライバーを持った手が震え始める。配線が気に入らずに何度かケーブルを抜き差しする……などの回り道をしてようやく完成したかに思われたが、ここから先が長かった。地獄の!Linuxインストール!編!の幕開けだ。
(中略)
なんとか動作するまでこぎ着ける。Ryzenもintelに比べるとまだノウハウが蓄積されていないようなので、あらゆる場所で不具合が出る。Ryzen第二世代のすてきな機能はWindowsでしか使えない。内蔵GPUがまだ制御し切れていないようで、色温度を変えられない。メモリクロックを下げないと動作しない。なぜが画面表示が乱れる……などなどの障害物を前にしてちょっと泣いてる。
疲れたのでYoutubeで「カマキリ 交尾 捕食」と検索して、交尾後にメスがオスの頭を丸かじりするところを眺めていた。あと『ナナとカオル』という青春まんがを読んでいた。幼なじみの二人は集合住宅の家が隣同士なのだが、心理的な距離が百億光年ぐらいある。可能な限りきれいな表現を用いると、『耳をすませば』の天沢聖司が月島雫のためにバイオリン職人に弟子入りするような展開がある。首輪をつけて外で放尿したりするけど、えろまんがじゃないんだよ。おれを信じてくれ。 でもなんでナナとカオルの話をするのかというと、パソコン自作はある意味で特殊性癖みたいなところがあるからだ。そんなことを考えている間にLinux Mintの設定は終わっていた。しかし動作が安定するまでにはまだ足りない。ナナとカオルに出てくる陸上部の女の子(マゾ)が、「走っているときに苦しんで苦しみ抜いて、その先に待っている解放感が最高」みたいなことを言っていた。
解放感を得るために苦しむことを選ぶ。その視点から言えばアダムとイブが楽園を捨てざるを得なかったのも、神話レベルの壮大なSMプレイであるような気がしないでもない。ヒトが知恵の実を口にして最初に覚えたことは、葉っぱで陰部を隠して楽園の外を歩く羞恥プレイだった!みたいな。
このあたりで盛大に脱線し始めたので終わりにする。

・追記
・Linux mint19.1からLubuntu18.10にしたら動作が安定した。Linuxカーネルは最新のものを使おう。
・「自作PCは簡単! ガンプラが作れるぐらいの器用さがあれば誰でも作れるよ!」という言葉を真に受けたが、大事なことを忘れていた。小学生の時にシェンロンガンダムを組み立てて、腕のギミックをぶちこわしたことを……。シェンロンガンダムは腕が伸びるのだが、そのぶんパーツが複雑になる。そのことをUSB3.1のピンを折ったときに思い出したのだ。
背面のusbを延長ケーブルでつなげばいいだけなので特に深刻な問題ではないものの、しくじって失敗してしまったという事実が重い。ピンだけではなくて心まで折るわけにはいかない。ここで「てへ☆ぺろ」で済ませられれば楽なので、そうすることにする。てへ☆ぺろ♪
自作PCも高価なパーツをぶっ壊してなんぼの世界でもある。下手すれば何千円・何万円のパーツがゴミになるリスクに身をさらしながら組み立てる。スキルを金で買っているようなものなので仕方がないと思いたい。ケアレスミスで失敗したのではなく、逆に初自作でも犠牲が最小限で済んだと喜ぶべきだ。
でも最初のうちはダメージが少なくても済むように安価な構成でやろうね!約束だよ!


・3万円以下の予算で組む激安PC構成案2019年版

こんな感じで3万円の格安パソコンを組みたい。が、実際にはRyzen5でメモリを16GB積みたい。第3世代が発表されるまで待てない。