新JIS配列・右小指負担軽減版
・コンセプト
・右小指の負担軽減
新JIS配列では右手小指にかかる運動量と負担が大きいと個人的には感じている。その欠点を軽減するために、「ち」「な」「れ」を別の場所に移動し、小指に掛かる負担を減らすことを目的としている。
・変更点。
半濁音→ち
ち→、(親指シフト準拠)
。→れ
、→。
ぃ→な
な→半濁音
な(シフト)→ぃ
・あまり配列に変更を加えない。小指周りのチューニングのみ。
・この配列では半濁音の入力が犠牲になっている。パ行には死んでもらう。
・「ぬ」「り」はそのまま残す。
右小指を上段に動かす必要のある「ぬ」「り」はそのまま残した。下段に割り当てようと思ったが、下段から上段に大きく指を動かす動作を避けたいという理由による。右手の動きを中段←→上段で収まるようにしたかった。
・何かを変えるよりも、変えてはいけないものを変えずにいることの方が大切。
・配列のトレードオフを考える。
この新JIS配列・右小指負担軽減版は「パ行はそんなに入力する機会が無いのだから、隅に追いやっても大丈夫。それよりも重要な場所にほかの文字を割り当てたい」という発想に基づいている。
日本語を効率的に入力するためには課題が多い。人間の指が10本しか無いため、ホームポジションを保ったままですべての50音を入力することが不可能なため、何を優先し、何を切り捨てるのかというトレードオフの問題が発生する。
覚えやすさか、負担軽減か、タイピング速度か。何を重視するかによって最適な配列は異なる。
むしろ日本語で扱われる文字数が多いのが諸悪の根源だと思うようになった。配列を日本語入力に適したものにするのではなくて、キーボードでの文章入力に適した形に日本語を変えてしまった方が効率的に違いないという過激思想に染まり始める。