Lifehack


・『The Sketchnote Handbook』を読んで、メモの取り方を変えている。

もともとはメモを時系列順に管理する「超整理術」メソッドと、四つ切りにしたA4用紙をクリップでとめるだけの「Hipster PDA」方式と、ワインバーグの自然石構築法を混ぜ合わせてメモをしていた。問題が一つあって、あとからメモ帳を整理するときに何を書いていたのかを判別するのが難しい。これを解決するための方法が、文字と一緒に絵やアイコン、図形を描いて直感的に理解できるようにするSketchnoteメソッドだ。
言語野だけではなくて、イメージ処理に秀でた右脳も活用できるようなメモやスケッチを取る。そうすることであとで整理するときの労力が軽減できるという代物だ。メモを取るときに絵を描かなければならなくなることがデメリットでもある。
スケッチノートはイメージと言葉を使って紙の上で考える方法です。絵を上手に描くアートではありません。……ということだけに留意を払えば、非常に有意義な方法だ。


・『How to Break Up with Your Phone』を読む。

これはスマートフォンと距離を取って、インターネットとよりよい関係を作る方法について書かれた本だ。時間を浪費するジャンクアプリは消す、スマホを持ち込まない部屋を作る、アプリを使ってアクセスを制限する……などの、スマホ依存から抜け出すためのレッスンを行う。
・英語を読む速度が遅いので、パラグラフリーディングその他諸々を駆使して全力を絞り出しても、一日で100ページぐらいしか読めない。そのときには脳が疲弊する。読書をし始めた頃を思い出す。翻訳書籍に慣れ親しんでいると、文章の組み立て方や語彙などがある程度予測できるようになるのが救いだ。
なんで日本語なんかを母国語にしてしまったんだ……と嘆く日々が続くのだが、英語圏に生まれたら生まれたで、コカインかモルヒネを打ちながらマイリトルポニーを見続けていたかもしれない。過激な政治集団はマイリトルポニーを見ている孤独なアメリカ人を勧誘しているという記事を読んだことがある。最終的におれは白人至上主義の過激な政治思想に洗脳されて、銃乱射事件を起こしたあとに自決していたかも知れない。日本に生まれたおかげで睡眠薬を黒霧島で流し込んでご注文はうさぎですか?を観ているだけで済んだとも言える。


・アニメや漫画から救いを得るタイプの人間は、無条件に信頼している。

昔、The Zen of Recoveryという本を読んでいた。薬物依存症の人間が禅に救いを見出すという内容の洋書なのだが、なぜかアメコミに感動したエピソードが挿入されている。ドクター・ストレンジだ。
傲慢な医者はこれまで金の無い患者を「なんでおれが手術しなければいけないの?」と断っていたが、あるとき事故に遭って両手が動かなくなってしまう。手の治療のためにチベットの山奥にまで行って超自然的な力に救いを求めるのだが、その超自然的な力は彼にこう答えるのだ。「なんで私がおまえの手を治さなきゃいかんの?」(記憶に基づく描写なので正しいのかをどうかはわからん)
そこで医者は自らの傲慢さやエゴを手放すきっかけを得る。このエピソードに感動したという話が延々と語られるのだが、その姿はまんがタイムきららアニメに救いを見出すおれの姿と被っていた。
その後、ドクター・ストレンジは実写映画化された。魔術のビジュアルコンセプトがかっこいい映画なので観よう!