唐突に囲碁書籍を紹介するスレ


 麻雀マンガ鉄鳴きの麒麟児において、麻雀を覚え始めた幼稚園児が「私は麻雀のルールを教えて欲しいんじゃない! 勝ち方を教えて欲しいんだ!」と言っていた。
 話はズレるけれども、近代麻雀でやっている鉄鳴きの麒麟児は非常に熱い麻雀漫画なのでみんなにも読んで欲しい。仕事をしないでネット麻雀最強になった一児のパパが、金持ちイケメン医師と麻雀で戦って人生をやり直そうとする作品だ。
 そういう訳で「知りたいのはルールじゃねえんだ! 勝ち方を教えろ!」というタイプの囲碁書籍をこれから紹介する。
 わりとメジャーなものが多いよ。

【初心者の館】

 インタラクティブ囲碁入門
http://playgo.to/iwtg/jp/

 関西棋院 囲碁入門テキスト
http://www.kansaikiin.jp/nyumon_pdf/igotext.pdf

『銀星囲碁シリーズの囲碁教室に出てくるお姉さん』
 囲碁教室(初級編)など。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ssj.igoclassroom2&hl=ja
 銀星囲碁のアプリ、PSP、DSなどで出会えるぞ。
 講師役のお姉ちゃんが可愛かったので猛烈な勢いでプレイした。

【メジャーなやつ】

『ひと目の詰碁』『ひと目の手筋』
 簡単な詰碁の本。
 ひたすら雑魚モンスターを倒し続けてレベルを上げるタイプの本で、「難しい問題を必死に解くよりも、簡単な問題を反射神経で解けるようになったほうがコストパフォーマンスがよい」というもの。
 一時期、ゲームセンターで波動コマンドと昇竜コマンドを肌に染みこませていたころを思い出した。

『石倉昇のこれでOK!初級突破法(基礎・応用編)』
 RPGをやった人が無い、完全初心者向けの攻略本。
「始めは勇者・戦士・僧侶・魔法使いでパーティを組んだ方が、バランスが良くて進めやすいよ」とか、「物理攻撃が通じない敵には魔法が効果的だよ」「毒状態の仲間は、どくけしそうを使うか、教会に行けば回復できるよ」という、基本的なことについて書かれた本。
 これを読まずに囲碁を打つのは、セーブポイントも武器防具の買い方もわからないまま、RPGを進めるようなものだ。
 おれは間違えて『石倉昇のすぐに役立つ初級突破法 (NHK囲碁シリーズ)』を買ってしまったが、簡明な打ち方が書いてあるのでどちらも良い本だ。

『山城宏の置碁戦術 序盤50手必勝法 (NHK囲碁シリーズ)』
「相手と同じ価値を持った手を打ち続けていれば、置碁のアドバンテージを活かしたまま優勢を築ける」という本。
 ボス戦の序盤で、延々と防御魔法を唱えながら戦う感じだ。
 序盤から攻撃補助魔法を唱えて積極的に殴っていく方法もあるけど、超絶初心者のうちはガード寄りの方が肌に合った。
 この本を読むまでは根拠の価値が分からずに大石を殺され続けていたのだが、「早めに守って死なない方法」を覚えることにより、大差で投了するケースが少なくなった。

【その他・自分にとっては良かったもの】

『囲碁 武宮流四連星大模様作戦 (ai・books)』
 古本屋のワゴンセールで手に入れたもの。昭和時代の遺産だ。
 覚え始めのころは難しい布石や定石が分からなかったので、「置碁でも互い先でもとりあえず三連星か四連星を敷いて、簡明な定石を選び、詰碁と手筋のレベルを上げて棋力で殴る」という作戦を採用していた。
 余談ではあるが、昭和時代の囲碁書物を古本屋で探すのは楽しい。トレジャーハンティング感があるし、捨て値で売られていることも多い。

『大竹英雄の新囲碁十訣』
 俺の心の師匠である大竹英雄先生の書籍。
「ひどい目にあうことを恐れてはいけません。むしろ積極的に、ひどい目にあいにいくぐらいの心がけになってください」

「これからあなたたちに秘策を授けましょう。何もしないことです!」
 ……などの東洋思想に通じる文章が満載。

「相手にも地を与えてあげましょう」と言った直後に、「与えたのは後から奪うためです。中途半端に結果が得られそうになると執着や弱点が生まれます。そこに付け入りましょう」とアドバイスしたりする。
「あるものを収縮させようと思ったら、まずは張り詰めておかなければならない。弱めようと思えば、まずは強めておかなければならない。衰えさせようと思えば、まず勢いを強くさせておかなければならない。奪い取ろうと思えば、まず与えておかなければならない」という老子の世界観そのものだった。