現代オタク向けコンテンツの登場人物が、全員男になった世界に私は迷い込んだ。 コンビニエンスストアの成人コーナーに並んでいるのは快楽天でも無ければペンギンクラブ山賊版でもない。ハードコアBL漫画雑誌だ。この光景を目の当たりにすれば、誰でも信じざるを得ないだろう。私は性的な価値観が真逆になった世界に足を踏み入れていたのだ。
乱数神礼賛
◆東風戦 東一局 擬似乱数神礼賛
天鳳で親リーチメンゼン三暗刻ダブ東18000点をツモ上がりしたときに、急に麻雀熱が冷めた。その手はリーチをかけずにダマテンでいいのではと思ったが、ノリと気分でリーチをかける人間なのだ。
僕は平日の昼間から、確率という名の神へと祈りを捧げる神聖な遊戯を行っていたわけではあるが、僕が確率の神だと思っていたものは、人間が作り上げた擬似乱数生成アルゴリズムに過ぎなかった。
マジカルマテリアル黙示録 私のパパはバンダイに殺された。
私のパパはバンダイに殺された。
「ピンクリボンつきフリルシャツ(アピールポイント200)」。始めてパパと一緒にイオンに行って、アイカツをプレイしたときに手に入れた思い出のカード。レアカードではなかったけれど、パパとの思い出が詰まった数少ない遺品だった。
パパは女児向けアニメの販売戦略に惑わされて、私を喜ばせるために必死になって玩具を手に入れようとした。パパと家族の絆は薄れ、私は寂しさを紛らわせるためにアイカツに没頭した。パパは私を喜ばせようとしてレアカードやアイカツドンジャラを買ってくれたけど、本当に欲しかったのはレアカードでも無ければ、高価な玩具でもない。
でもパパは分かってくれなかった。
お金では買えないレアカードや玩具を手に入れるためにカジノ特区へと足を踏み入れ、危険なギャンブルに身をやつしては、勝利の対価としてレアカードやバンダイの玩具を持って帰ってきた。
その時の私はまだ、パパが真っ当な手段で働いているとばかり思っていた。だけど私が七歳のときにパパは、家に帰ってこなくなった。
人魚姫とマッチ売りの少女。
昔々、あるところに精神的にどうしようもなくなった男がいました。
アンデルセン童話の人魚姫とマッチ売りの少女をモチーフに百合妄想をし始めるほどに、彼は追い詰められていました。
魔女と取引をして人間界にやってきた人魚姫は、ある日、道でマッチを売る少女を見つけました。マッチ売りの少女の声に耳を傾ける者はおらず、裸足は赤く悴んでいます。
人間になる代償として失った人魚姫の声と、叫んでも誰も振り向きもしないマッチ売りの少女の声。歩くたびにナイフで刺されたように痛む足と、寒空の下で傷ついた足。いつしか人魚姫は自身の境遇をマッチ売りの少女に重ねあわせ、同情や憐憫、愛情とも区別がつかない感情を抱き始めるようになりました。
人魚姫は無言のままマッチを買い取ったり、無くした木靴の代わりに可愛らしい靴を贈ることで、マッチ売りの少女と距離を縮めていったのです。
壁に叩きつけよう! ポリティカルイデオロギーオンライン!
本日紹介する新作SNSゲーム、ポリティカルイデオロギーオンライン(以下PIO)は、世界的に流行していているクソゲーだ。これは自陣営と他陣営に分かれ、互いを誹謗中傷し合って自陣営の意見を押し付けあうという限りなく非生産的なゲームである。
日本では保守陣営とリベラル陣営に分かれて争うのがスタンダードになっており、歴史問題、エネルギー政策、憲法などをバトルフィールドにして、日夜激しい戦いが繰り広げられている。言うまでもなく不毛極まりないゲームなのだが、妙な中毒性があり多数の廃人を生み出している。
たとえば教育勅語バトルフィールドでは、「教育勅語とは近代日本を作り上げた素晴らしい思想だ」と言う右側と、「天皇への服従を押しつけて日本を戦争へと駆り立てた原動力だ」と主張する左側が互いに殴り合っている。ゲームの最終目標はそれぞれが理想とする世界を築きあげることだが、まだ誰もゲームをクリアしたことがないという由緒正しきクソゲーである。
人かまぼこプロジェクトX
かに風味かまぼこは、いわば現代社会の錬金術である。
錬金術士たちが卑金属から金を精製しようと試みたように、かに風味かまぼこ術師たちは飽くなき努力を積み重ね、魚のすり身から高級食材を生み出そうとする人類の禁忌へと足を踏み入れた。時代が中世ならば、創造主への叛逆として異端者扱いされかねない。
人類の欲望はかにかまぼこに収まらなかった。
ある日、かにかまぼこを食べていた男に天啓とも悪魔の囁きとも区別がつかないインスピレーションが舞い降りた。
「かにかまぼこを作る要領で人肉風味の脂肪注入成形肉を作り出せば、合法的に人肉っぽい何かを食べられるに違いないのでは?」
聞き上手チャンピオンシップ決勝戦
さて今年も始まりました。聞き上手チャンピオンシップ決勝戦。
この競技はその名の通り、全日本から集まった聞き上手の猛者たちの中から、日本一の聞き上手を決定するという競技であります。二人の聞き上手が出逢った時には、どちらがお喋りになるのだろう? 誰しもが感じていながらも、表立って言えなかった疑問に終止符を打つべく始まったのが聞き上手チャンピオンシップです。
実況はみなさまお馴染み、ゾマリー橋倉がお送りいたします。
幼女道〜YO-JO-DO〜 柔肌装甲(ぷにはだ)ダゴトー・オリジン編
幼女道〜YO-JO-DO〜 柔肌装甲(ぷにはだ)ダゴトー・オリジン編
我々自身が幼女にならなければ、真の意味で女児向けアニメを鑑賞できない。その事実を悟った時に私は打ち拉がれた。幼くも無ければ、女性でもない。精神年齢の話で言えばかろうじて女児と渡り合えただろうが、私は幼女ではなくて、二十歳を越えた男性だった。
近時の女児向けアニメは、20代、30代の男性が観ても楽しめるように、あえて間口を広げていることが多い。スタッフもそれを見越して、あえて女児には理解できないパロディを注ぎ込んでくる場合も珍しくはない。しかし、我々はそれで満足なのだろうか? 女児向けアニメの本質を掴み取るためには、私たち自身が幼女にならなければならないのではないか?
羽根の生えた小太りのおっさん達が、意味も無くちんちんをぶらぶらさせている天国の話。
・ここは天国だよ。羽根の生えた小太りのおっさん達が意味も無くちんちんをぶらぶらさせているこの世の楽園だ。彼らは幸福なんだ。ちんちんを振り子時計のように左右に動かして、睾丸で風を感じている。誰も彼らを誹る者はいない。おっさんたちは無限の自己肯定感に包まれて、ちんちんをぶらぶらさせている。ここはそんな類いの天国なんだ。一見、地獄のような絵面に思えるかも知れない。でも信じて欲しい。意味も無く、生産性も無く、イデオロギーとも無縁で有りながら、素っ裸でちんちんをぶらぶらさせることの意義を。力を抜くんだ。重力に身を委ねろ。羞恥心を捨て、地上の常識から離れ、ただちんちんをぶらぶらさせることに精神を集中させる。それが全てだ。
天国に至る門は狭い。が、万人にちんぶらの天国は開かれている。
『ちんぶら教の書』より引用。
俺以外は全員バカ症候群
「この世界でいちばん頭の悪いのは俺だ!」という気持ちで生きる。
自分以外の人間は痴愚迷妄に閉ざされており、俺だけが現実をありのままで見ており、誰よりも冷静な判断ができる。そう考えてしまうのが現代の宿痾だ。どのような政治的立ち位置を取るにせよ、一方は「あいつらはお花畑の住人で、俺たちは現実主義に根ざしている」と思っていて、もう片方は、「あいつらはフェイクニュースと権力に踊らされる哀れむべき人々であり、冷静で賢い我々が無知蒙昧な大衆を導かなければならない」と信じている。
これを「俺以外は全員バカ症候群」と呼ぶ。