『私は黄金の槍を手にする天使の姿を見た。穂先が燃えているように見えるその槍は私の胸元を狙っており、次の瞬間槍が私の身体を貫き通したかのようだった。天使が槍を引き抜いた、あるいは引き抜いたかのように感じられたときに、私は神の大いなる愛による激しい炎に包まれた。私の苦痛はこの上もなく、その場にうずくまってうめき声を上げるほどだった。この苦痛は耐えがたかったが、それ以上に甘美感のほうが勝っており、止めて欲しいとは思わなかった。私の魂はまさしく神そのもので満たされていたからである。感じている苦痛は肉体的なものではなく精神的なものだった。愛情にあふれた愛撫はとても心地よく、そのときの私の魂はまさしく神とともにあった。この素晴らしい体験をもたらしてくれた神の恩寵に対して、私はひざまずいて祈りを捧げた。』
催眠百合ニーとは、催眠音声を聴いてドライオーガズムに達する手法のひとつである。催眠と百合妄想を掛け合わせて、肉体的な快楽よりも幸福感を追求するためのものであり、肉体的な快楽を追求したドライオーガズムとは一線を画する。最初にいっておくが射精には至らない。
通常の催眠音声はドライオーガズムを味わうために制作されている。前立腺や乳首の開発を通じて性感帯の感度を高めていき、射精とは質の異なった絶頂に達する。あるいは催眠状態で脳をハックし、特定の刺激で性的快楽を感じるようにする。
だが催眠百合ニーシステムは「おねえちゃんのことが好きっ!大好きっ!」という幸福感に包まれることを目的としている。ドライオーガズムは精神的な幸福感を増幅させる触媒に過ぎない。催眠音声によって意識の覚醒水準が低下している状態で、百合音声を耳に流し込むことで、「好きっ!大好きっ!」を何倍にも増幅できる。
「おねえちゃんのことが好き!」という想いを全身に溜めて、一気に爆発させる。そこから生み出されるおねえちゃんだいすき核臨界反応からエネルギーを取り出す。
催眠百合ニーが成功すると、「だいすきなおねえちゃんのお声を聴いているだけで、わたし幸せだよ。あたまのなかがふわふわーってなって、おねえちゃんのお声でお耳にえっちなことをされているような気になるよ。おねえちゃん、好きっ!大好き!」といった気持ちに満たされる。
すべてが終わったあとには、おねえちゃん大好き!という多幸感で身体中が満たされ、脳みそはぐちゃぐちゃになる。賢者タイムならぬ慈母タイムと言ってもいい。