Twitter_VR

大衆の憎悪を刺激し、攻撃性を増幅させて諍いと争いをもたらす。それがSNSの本性であることに気がついたTwitter社は、ソーシャルVR技術を用いたTwitter_VRをリリースした。
既存のマイクロブログ以外に、利用者が互いに殺し合えるFPSゲーム機能が実装されている。決してかみ合わない議論にいらだちを募らせていたユーザーにとって、Twitter_VRのFPS機能は福音だった。
Twitter_VRは瞬く間に世界中のユーザーに広がり、政治クラスタごとに徒党を組み、銃で脳天に風穴を開けたり、敵対勢力を囲んでリンチしたり、爪を一枚ずつ剥がしていくのが日常の光景になった。斧で切断された首が壁に並べられることも多い。
Twitter社はユーザーにアサルトライフルやサブマシンガンなどの課金アイテムを売りつけることで業績を伸ばし、SNSは金と暴力が支配する暗黒の大地になった。気に入らない発言をしているアカウントはこの手で殺せばいい。それが鉄の掟となった。

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・まんがとアニメのヒューマニズム

日常系萌えアニメはただのオタク向けの低俗な娯楽ではない。手塚治虫から連なるまんがヒューマニズムの正統な後継者だ。そこで描かれているのは単純な勧善懲悪やイデオロギーでは無くて「この一線を越えたら人間では無くなる」という境界線にまつわる話だ。人間と非人間的なものの間に絶えず境界線を引き続ける行為がまんがヒューマニズムであり、戦後民主主義の価値観を底流から支えてきた。
鉄腕アトムの原動力は原子力で、鉄人28号は旧日本軍の秘密兵器だ。それらの技術は利用する人間の意思によって善にも悪にもなる。仮面ライダーの身体は悪の組織によって改造されたが人間の心が残っているし、デビルマンの人間は悪魔以上に邪悪な存在になる。
仮面ライダーに関しては初代の改造された身体では人と触れ合うこともできないという悲哀と、555のオルフェノクが抱える苦悩と、アマゾンズの人間と怪人側の間の葛藤が好きなのだった。悪のために生み出された力を正義のために振るい、あるいは理想と正義のために生み出された力が人間を不幸に陥れる。その二つに境界線はなく、心のあり方次第でめまぐるしく変わっていく……という展開が個人的な特撮ツボであり、まんがヒューマニズムの主要なテーマだと言える。
プリキュアは絶対に「みんなの笑顔は私たちが守る! でも特定アジアだけは別!」とは言わない。もしそんなことを口にすれば、それはプリキュアでは無い。その皮膚感覚を涵養するのがまんがヒューマニズムであり、萌え豚向け日常系美少女アニメはその最新形だ。

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右翼の原風景

大昔に小林よしのりの『ゴーマニズム宣言戦争論』を読んだときに、公的なものに自分が接続される感覚を抱いた。「お前は自分の身の安全や、卑小な利益ばかりを追求していて恥ずかしくないのか。エゴイズムの殻を打ち破って、他者の幸福のために自らを犠牲にする。それが誇り高い日本人としての生き方ではないのか?」という声に呼びかけられるとともに、神風特攻隊を媒体にして、途方もなく大きな物語のひとつに自分が接続したような気持ちになった。長い歴史を形作る礎になる。無駄な死は何一つとしてない。そう心の底から信じることで、自らの魂を不滅にできる。自分にとってそれが右翼の原風景だった。
そのままネット右翼になったわけではなく、同時にナニワ金融道とか青木雄二のコラムを読んでいたので右翼要素と左翼要素が良い感じに中和されてしまった。よく右翼にならなかったな、と思ったけど政治的にはこじらせているかも知れない。
それでも、少なくとも右翼という人種は「祖先から見て恥ずかしくない生き方ができているのか? 誇り高い言動だと胸を張れるのか?」という内なる道徳律に従って生きているのだと思っていた。

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劇場版プリキュア!ゴッサムシティはピエロでいっぱい!? みんなの笑顔をとりもどせ!(※映画ジョーカーの感想)

ジョーカーを観た。新聞記者とパラサイトの締めだったので余計に見るのがしんどい。評価は高いし面白いのだが、立て続けに観るには辛気くさい映画三本立てだ。
ジョーカーが出てくるので痛快クライムアクションに違いないと思い込んでいたのだが、『ゴッサムドキュメンタリー、貧困男性は何故ジョーカーになったのか?心の闇に迫る!』だった。
ダークナイトを大爆笑しながら見ていたので今回も笑えるはずだと思っていたが、全体的にしょっぱい作りでジョーカーに同情してしまう。
ダークナイトのジョーカーとは全くの別物だけど、そもそもジョーカーは個人では無くて概念や現象に近いのでは無いのか。仮面を被った彼のフォロワーのうちの誰かが、ダークナイトのジョーカーになったんじゃ無いのかと個人的には考えていた。人の不幸だけが自分の喜びになるようなサイコパス野郎が混じっていて、そいつがジョーカーを襲名してより純化された邪悪の象徴になった。
そう思わないとつじつまが合わないと感じる程度には、この作品で描かれるジョーカーは人間的で優しい。悪の仮面をまとわないと押し潰されてしまうぐらいには弱い。劇場版プリキュアなら確実に終盤で改心している。
観ている途中から脳内でプリキュアが「ジョーカー、あなたの本当の笑顔、私たちが取り戻してあげる!」と叫び初めて大変だった。そのぐらいにはジョーカーが心の底から笑えるようになって欲しかった。

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死者への鎮魂歌としての大東亜戦争について

大東亜戦争において日本は、アジア独立のために欧米の植民地主義と戦った。御国のために戦った英霊たちの犠牲の上に、いま私たちが暮らしている日本が築き上げられている。それが保守的な歴史観であり、リベラル側からは歴史修正主義として批判されるものだ。
理性的なリベラルや唯物論者の世界観には、死者の魂は存在しない。合理的でも科学的でもないからだ。祖先の霊が祟るという観念は、古い迷信だと思ってしまうのだが、人類社会には「死者の霊を適切に鎮魂する」という土着の文化がある。死者が安らかに眠れるような鎮魂の儀礼をないがしろにすれば、それは荒御魂(あらみたま)と化して子孫に害をなす。鎮魂の儀礼によって死者の魂を弔い、祟りを起こさないように鎮める。死者の霊を鎮魂するのは、古代から綿々と続く日本の霊的伝統だった。
日本の霊魂観については、『天皇と葬儀―日本人の死生観―(新潮選書)』が詳しい。祟りや穢れに対して日本人がどう対応していたのかという、一種の呪術ファンタジー的な読み応えがある。
死者を鎮魂する方法の延長線上として、「大東亜戦争は聖戦だった」という歴史観があるのではないのか。

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・陰謀論職人感染編

「新型コロナウイルスは中国の生物兵器だ!」という話を聞き、陰謀論職人的には設定の練り込みが浅いと思った。これでは陰謀論検定3級にも合格できない。自分なりに今回の陰謀論を再構成するとなると、如何にして荒唐無稽な陰謀論と大きなストーリーをつなぎ合わせられるのか、というのがポイントになるだろう。
-陰謀論ここから-
中国共産党も一枚岩ではなくて、現在の習近平独裁体制に反感を覚える者たちも多い。中国共産党が資本主義に追随する政策を採り始めたことで、党のマルクス主義者たちは不満を覚えている。彼らが新型コロナウイルスを用いて、中国共産党へクーデターを仕掛けたと考えるのが妥当だろう。
新型コロナウイルスは感染力は高いが、致死率は低い。大量殺人を目的とするものではなくて、グローバル資本主義を麻痺させるために開発されたといっていいだろう。経済を停滞させ、中華恐慌を引き起こして全世界に波及させる。これはただの生物兵器ではなくて、資本主義体制そのものへの戦争だ。今すぐに日本国憲法を改正し、緊急事態条項を設け、核武装と自衛隊の国防軍化と人権の剥奪を通じて、中国共産党マルクス原理主義過激派と戦おう!がんばれ日本!
-陰謀論ここまで-
……ぐらいの与太話をでっちあげた方が、陰謀にもコクが出る。最近の駆け出し陰謀論職人はまとめサイトやYoutubeのフェイクニュース、知識の無さに起因する愚かしさと、精密な職人芸的陰謀論の区別が付いていない。だからすぐに簡単なヘイト煽動に騙される。

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・クソザコちんぽくん容疑者

精神医学の基準によると、下記の基準を満たした場合には性的倒錯であると診断される。

(1)当人が自分の性的嗜好によって、心的な葛藤や苦痛を持ち、健康な生活を送ることが困難であること。
(2)当人の人生における困難に加えて、その周囲の人々、交際相手や、所属する地域社会などにおいて、他の人々の健全な生活に対し問題を引き起こし、社会的に受け入れがたい行動等を抑制できないこと。

この基準に照らし合わせると、権力を振りかざして女性に性行為を強要したり、女子小学生をSNSで誘い出して誘拐したり、アルコールで理性を失わせて強制的に性交したり、レイプ殺人を犯したり、痴漢や盗撮をしたりする男性の性欲は、反社会的な異常性癖だとカテゴライズしたほうが適切だ。
議論するべきなのは子供のSNS利用ではなくて、性欲に歯止めをかけられずに犯罪に手を染める異常性欲男性の方だ。「SNSの闇! 青少年のインターネット利用は制限するべきか?」といった特集を組む前に、「性的衝動を抑えられない男性の闇! 性欲は社会的に規制されるべきか?」について話し合った方がいい。

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スピリチュアルやくざ日記・ドス編

スピリチュアルに片足を突っ込んでいた。具体的には「人間精神なんて観念の集合体なのだから、観念それ自体に手を突っ込んで操作する方法に習熟すれば、ある程度自由に精神を操作できるじゃん」という発想に基づくものだ。整体で歪んだ骨格を元に戻すみたいに、歪んだ観念世界を補正することも出来るし、反対に正常な精神を力でねじ曲げることも出来る。
たとえば痴漢の被害者は物質的な被害を受けると同時に、観念世界自体も大きく傷つけられる。痴漢のいない場所でも「もしかしたらまた痴漢に襲われるかもしれない」と恐れたり、記憶がよみがえることで想像の中で何度も不愉快な経験を反復する。それは過去の記憶が亡霊になって、繰り返し襲撃してくるようなものだ。世界に対する信頼それ自体を決定的に損なう。
仮に犯人が死刑になったとしても、一度脳やイメージが傷つけられると、想像の中で何度も繰り返し、不愉快なイメージに苦しめられるようになる。それをぶち壊すのがスピリチュアルだ。

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陰謀論職人・フェイクニュース・スミス編

ここ最近は陰謀論だけでは食べていけなくなったので、糊口をしのぐためにフェイクニュース・スミスの元に転がり込んでいた。陰謀論職人とフェイクニュース・スミスは同業であり、商売敵でもある。時にインターネット時代になってからは戦いにも激しさが増す。
「核兵器による脅威により、これまでになく安全保障環境が厳しさを増す中で、毅然とした対応を取らなければならない」という文章を読んだのだが、それは北朝鮮の核兵器じゃなくてソビエト連邦の核兵器だった。閉店売りつくしセールをいつもやっている店みたいな感覚で、これまでになく安全保障環境が厳しさを増しているのかも知れない。
このような過去の情報も、フェイクニュース業界にとってはいい資源だ。
冷戦時代にソ連への恐怖を煽っていた言説をリサイクルし、固有名詞を中国と北朝鮮に置き換えることによって手軽にフェイクニュースを製造する。あるいは日本で流通しているヘイトスピーチを国外のフェイクニュース業者に輸出し、移民やユダヤ人、メキシコ人、クルド人といった輸出先の国でホットな差別対象に置き換える。
フェイクニュース・スミスはよく口にしたものだ。
「ネットだけに頼っている連中には、これが30年前のものなのか昨日のものなのかなんてわかりゃしねぇ。スクリーンに映し出されりゃ、それが何十年前のものかなんて誰も気がつきはしない。フェイクニュースを信じるような人間が、わざわざ国外のフェイクニュースにまで目を向けているわけではない。この非対称性につけ込んで、フェイクニューススミスは広告費を稼ぐんだ」

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ChromebookにLinuxを導入したときの覚え書き

書き込み保護用のねじを取り外さないまま、firmwareを更新する。これでUSBからOSをブートできるようになる。
上記の記事を参考にして外付けUSBにLinuxをインストールする。最初はchrxを使って内蔵メモリにインストールしようと思っていたのだが、ダウンロードが遅く時間がかかるため、ISOファイルを落としてBootable USBを焼いた方が手っ取り早い。

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