陰謀論職人・フェイクニュース・スミス編

ここ最近は陰謀論だけでは食べていけなくなったので、糊口をしのぐためにフェイクニュース・スミスの元に転がり込んでいた。陰謀論職人とフェイクニュース・スミスは同業であり、商売敵でもある。時にインターネット時代になってからは戦いにも激しさが増す。
「核兵器による脅威により、これまでになく安全保障環境が厳しさを増す中で、毅然とした対応を取らなければならない」という文章を読んだのだが、それは北朝鮮の核兵器じゃなくてソビエト連邦の核兵器だった。閉店売りつくしセールをいつもやっている店みたいな感覚で、これまでになく安全保障環境が厳しさを増しているのかも知れない。
このような過去の情報も、フェイクニュース業界にとってはいい資源だ。
冷戦時代にソ連への恐怖を煽っていた言説をリサイクルし、固有名詞を中国と北朝鮮に置き換えることによって手軽にフェイクニュースを製造する。あるいは日本で流通しているヘイトスピーチを国外のフェイクニュース業者に輸出し、移民やユダヤ人、メキシコ人、クルド人といった輸出先の国でホットな差別対象に置き換える。
フェイクニュース・スミスはよく口にしたものだ。
「ネットだけに頼っている連中には、これが30年前のものなのか昨日のものなのかなんてわかりゃしねぇ。スクリーンに映し出されりゃ、それが何十年前のものかなんて誰も気がつきはしない。フェイクニュースを信じるような人間が、わざわざ国外のフェイクニュースにまで目を向けているわけではない。この非対称性につけ込んで、フェイクニューススミスは広告費を稼ぐんだ」

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ChromebookにLinuxを導入したときの覚え書き

書き込み保護用のねじを取り外さないまま、firmwareを更新する。これでUSBからOSをブートできるようになる。
上記の記事を参考にして外付けUSBにLinuxをインストールする。最初はchrxを使って内蔵メモリにインストールしようと思っていたのだが、ダウンロードが遅く時間がかかるため、ISOファイルを落としてBootable USBを焼いた方が手っ取り早い。

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親指新JIS配列

この日本語入力配列は、新JIS配列をベースにして親指シフトの右親指キーを追加したものだ。親指シフト環境下で新JIS配列をより打ちやすくすること、キーボードが変わった場合でも最小限のスイッチコストでもとの新JIS配列に戻れることなどのメリットがある。

・新JIS配列との変更点
濁音キーを右親指シフトにするとともに、後付け方式から同時打鍵もしくは前置シフト方式に変更した。
「な」を濁音キーの位置にした。
右親指シフトの右手側に「ち,れ,ぼ」、左手側に「び,ぶ,べ」などの打ちにくかったキーを配置した。
空いている箇所が増えたので、お好みで別の文字を入れるのも良い。

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拡張新JIS配列の系譜

この項目では拡張新JIS配列をどのようにして改造していったのかについての軌跡をまとめてある。配列沼の住人向けの記事なので興味の無い人には全く
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新型コロナウイルス日記

この項目では新型コロナウイルス関連のとりとめのない文章をまとめています。


・2020年4月4日 新型ウイルスコロナちゃん Outbreak!!(※第二期)

マスク二枚配布と聞いたときに、怒りよりも先に命の危機を感じた。
いつもなら対応に苦言を呈するなどして政権批判にエネルギーを消費するのだが、今の段階で余計な問題に首を突っ込んで消耗すると死ぬ可能性が高くなる。身体がサバイバルモードになって、怒りで余計な力を使わないように自粛している感じだ。
このままだと感染爆発を押さえられないどころかろくな対応ができないまま死ぬ。見殺しにされるどころか、後ろから積極的に味方から撃たれている。死に神が冷たい手で心臓をわしづかみにして、「コロナウイルスルーレット☆ちゃーんす! 致死率は最大でもイタリアの10%程度にまで跳ね上がるだけだから大丈夫だよ! さあ、回してみよう!」と耳元で囁く。
冗談抜きで自分が死ぬかもしれない可能性を感じていて、運が悪いと死ぬ。目下のリスク要因が日本政府の対応で、どうなるのかわからん。最悪のケースを想定する場合でも、国が理性的な対応をすることを前提にシナリオを組むと思うのだが、その最悪をさらに下回る可能性があるのは率直に言って命が危ない。政府が新型コロナウイルスとタッグを組んで日本国民に牙をむいていると考えた方が妥当だ。
感染するかどうかの問題ではなくて、いつ感染するのか、感染した場合にどう対応すれば致死率を下げられるのかという話になっているのだが、危機感の解像度がぼんやりしてして現実を過小評価したまま時間を無為に浪費している。
個人的には東京と主要な地方都市はもう駄目だと思っているので、地方に本格的に波及するまで時間を稼いで、医療キャパシティを増やしつつ、万全の体制で迎え撃つ方がいい。
県や自治体が国を介さずに直接他の国に支援を要請した方がいいとすら思う。国の対応を待って足並みをそろえようとすると後手に回ってみんな仲良く死ぬしかなくなる。


現実逃避したくて仕方が無いのでコロナちゃんのテーマソングを作った。みんなで歌おう!


・『恋色Pandemic(-TV size-)』(新型ウイルスコロナちゃん、キャラクターイメージソングアルバムより)

あの日 出逢ったときから
恋心みたい 潜伏してる
自覚なんて 君はしてないけど
私のことで 胸はいっぱいだよ

同じ空気を吸って 手を触れ合って
止まらない微熱 これって恋かな?
(陽☆性☆反☆応! COVIDじゅーきゅー!)

恋色Pandemic 濃厚接触
オーバーシュートな 鼓動は
封鎖(ロックダウン)不能で 伝染(つた)わる
気づいたときには もう手遅れよ
初恋みたい 免疫なんて無いの
恋の病みたい ワクチンなんて無いの


新型ウイルスコロナちゃん。あらすじ
「友達がいなければ理論上は感染しない」と思っている孤独な病弱少女の元にコロナちゃんがやってきて、カラオケに誘ったり、ナイトクラブを設営したりしてあの手この手で感染させようとするのだが、そのたびに消毒液をぶっかけられたり、手洗いうがいで殲滅されたり、抗インフルエンザ薬アビガンを投与されるパンデミック日常系濃厚接触百合アニメ。
手洗いがウイルス殺菌に効くという理由で自宅の浴室をソープランドに改装して、全身を泡まみれにしてコロナちゃんを殺そうとする回を思いついたときは、未知のウイルスで脳みそがやられているのではないのかと疑った。
EDテーマは歌に合わせて手を洗うだけで、洗い残しなく手を綺麗にできるという実用性の高いものだ。

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拡張-新JIS配列

・拡張-新JIS配列

新JIS配列をベースにして、快適に入力できるように調整された配列。右薬指同時打鍵を導入しているので、濁音を単打感覚で入力できる。
新JIS配列を使っているときに感じた不満点を解消するために生まれたものなので、初めての方は素の新JIS配列から習得することを強く推奨する。

shin_JIS
shin_JIS

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・狂人の国から

「自分の気が狂っていているのではないのか?」とふと思ったのだが、気が狂っている状態を客観的に理解するのは難しい。
個人的な狂人の定義は「自分にしか通じない論理で思考を組み立てる」ことだ。狂人は端から見ると支離滅裂なのだが、頭の中には自分にしか理解できない常識と論理展開がある。社会の多数派と思考の前提条件を共有していないために、気が狂っているように見える。
気が狂うというのは思考が支離滅裂になるのでは無くて、主観的には冷静で論理的な精神状態なのかもしれない。
「実は地球は球体じゃ無くて、四角形なんだよ」と言われても、精神が健常な人間なら「そんなはずはない」と思う。統合失調症の患者が、荒唐無稽な妄想の誤りを指摘されたときの感覚はこれに近いものであるという。力尽くで妄想を捨てさせるのは、自分たちが地球を四角形だと信じるのと同じぐらい困難だ。

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・意味の無い言葉のニヒリズム。

「選挙権を行使しよう!」とか「一人一人の国民が自覚を持って民主主義を支えなければならない」と言われても、それらの言葉には何の意味も無い。もしもそれらの言葉に意味があって、十分な射程範囲を持って人を動かすエネルギーを持っているのなら、もっとましな世界になっているはずだ。
言っていることは正しいのだけれども、何の意味も持たない、誰にも届かない。そんな言葉に囲まれているあいだに不感症になってしまった。意味の無い言葉を聞いて、自分も意味の無い言葉を喋る。それでいて、自分が喋っていることには意味があるのだと錯覚している。
そのことに対して虚無感を覚えるようになって久しい。

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・言葉が現実に追いついていない感覚。

言葉が現実に追いついていない感覚がある。周囲で起きている出来事に前例が無い場合、手持ちの言葉では適切に現実を解釈できなくなる。言葉はウイルスに対する抗体に近い性質を持っているのかも知れない。身体にウイルスが入って初めて免疫ができるように、壊滅的な出来事が起きてから言葉が作られる。もしそうだとしたら、一番はじめに起きた出来事はどうやって言葉で捉えられるのだろう?
ファシズムという概念が無かった頃に、どうやって目の前の現象を言い表していたのか。まだ生起したばかりの出来事をどの言葉で言い表すのか。現実を把握するための適切な言葉を欠いたままで、目の前でまだ名付けられていないことが起きる。ある出来事に名前が与えられるまでのタイムラグの中にいる感覚がこそばゆい。
第二次大戦もある程度俯瞰的な情報を得られたのは戦後になってからだと思う。そのときには自分たちが何に巻き込まれているのかもわからずに、翻弄されていた。手探りのまま、どういう状況にいるのか、後世に置いて自分たちのしていることがどんな意味を持つのか。
そういったことがまったくわからないままに、昨日までの言葉を使って現実を解釈するしかなった。今目の前で起きていることを、これまでに慣れ親しんでいる言葉を使って理解しようとする。それは全く新しい出来事が起きているときには悪手になる。

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